経営学は全く役に立たない?経営学部にいた4年間で何を学んだか考えてみる

経営学は全く役に立たない?経営学部にいた4年間で何を学んだか考えてみる

皆さんこんにちは!ノーシュン(@nonoblog0919) です!

先日このようなツイートをしました。

経営学を最強の学問と言いましたが、正直まだまだ馴染みがない学問だと思います。法学や経済学に比べたら歴史が浅いですからね。。

そこで今回は下のような疑問に、東京の私大経営学部4年の僕が答えていきます!

経営学に対する疑問
・経営学ってそもそも何?
・何を勉強するの?
・経営者にならないと意味ない? 役に立つ?
・経済学みたいに数学を使うの?

とはいっても、僕もよくわからず経営学部に入学したのが正直なところ


何で経営学部を選んだの?

なんか、一番社会に出たときに役に立つかなって思って...

そこで今回は、経営学とは何か? 経営学部は何を学べるのか解説していきます!

経営学とは

サラッと経営学という言葉を出していますが、どんなことを学ぶ学問か知らない人は多いと思います。

といっても経営学の定義は様々。
「経営学とは?」で調べると定義はバラバラ。。

 主に企業の経営管理について研究する学問。企業は、働く人、設備や機械、資金などで構成されているが、さらに人に役割を与えて配置した組織、資金をどういう配分で使うかという戦略、顧客ニーズをどうつかむかという情報なども重要である。また、企業活動を方向付ける経営理念の研究は欠かせない。それぞれの企業が設定した理念が、意思決定の基準となるからである。そして、株主や取引先、地域社会との関係をどう管理していくかも研究の対象となる。

マイナビ進学

経営とは企業のゴールや目的を実現するためにビジネスの人員や資源を配分するプロセスのことである。このプロセスには人的資源やオペレーション、ファイナンスやマーケティングも含まれる

MBNより編者翻訳

どちらにも共通して言えるのは組織の資源(人・モノ・金)をどう配分すればいいか管理するということ。

経営学とは一言で表すと「組織の経営管理能力を研究する学問」と言えそうです。

*最近は人・モノ・金に加えて情報を持っているかがカギとなっています

まだなんかフワフワしててよくわからない...

もっと具体的に何を学ぶのか見ていこう!

三谷宏治著の『新しい経営学』では経営学が6分野に分かれていると説明されています。

経営学の6分野経営戦略
マーケティング
アカウンティング - 会計
ファイナンス - 資金調達
人・組織論
オペレーション - 商品の生産から提供までの管理

少し想像しやすくなってきましたね!
それぞれザッと説明します。

経営戦略

6つの中で最も重大な意思決定を行う分野と言えるでしょう。
企業としてのビジョンを実現するために戦略を立案します。

複数の事業を抱えているのであれば、どの事業に注力するのか?

海外進出や新規事業を創出するためのM&A(企業買収)を考えるのも経営戦略にあたります。

お偉いさんが決めることか...

たしかに戦略は経営陣が決めることがほとんどだけど、それを実現するには社員1人1人の力が必要なんだ!

マーケティング

マーケティングには様々な定義がありますが、一言でいうなら「売れる仕組みを作ること」です。

よくマーケティング=販促と考えられてしまいますが、どのような価値を提供すれば、市場のニーズを満たせるかもマーケティングにあたります。

代表的なマーケティングの考え方がSTPと4Pです。

STPはどのような市場のどのようなターゲットを狙うかを決め、4Pはそれらを実現するための手段にあたります。

STP = セグメンテーション(市場細分化)
             ターゲティング(ターゲット設定)
             ポジショニング(自社/サービスの立ち位置の決定)

4P = Product(製品)
           Price(価格)
           Place(流通)
           Promotion(販売促進)

アカウンティング

アカウンティングとは、いわば会計や簿記のことを指します。

ただお金の管理をするだけだと思われがちですが、資金を投じてくれている株主や投資家へ企業がどのようにお金を使っているか報告することが最も大きな役割であると言えるでしょう。

具体的には、

損益計算書(P/L)
-売り上げ、コスト、利益を報告

貸借対照表(B/L)
-会社がどのように資金を調達し、どのような資産として持っているかを報告

キャッシュフロー計算書(CL)
-会社の中の現金がどれだけ増減したかを報告

ファイナンス

会計は過去のお金の使い方を記録するのに対し、ファイナンスではお金をどのように調達し、そのお金をどのように利用し、事業や会社の成長に繋げていくかを戦略的に考えていきます。

資金調達の方法としては大きく内部からの調達と外部からの調達があります。

細かく説明すると難しい話になってしまうのですが、売上-コスト=利益 の利益の部分が自社の資本として扱われます。

一方外部の資金調達は銀行などの金融機関からの借入(デットファイナンス)と株式を通した投資家からの資金調達(エクイティファイナンス)に分かれます。

人・組織論

ここまで難しい話をしてきましたが、戦略を策定するにも、資金を調達するにも「人」の存在が欠かせません!

特に企業などの大きな組織となってくると、人がいかに生産性を持って働けるかができるのかが大きな論点となってきます。(日本は外国に比べてものすごく低い水準であるというデータも...)

具体的に学ぶこととしては、組織体系・人事労務・リーダーシップ・企業理念などがあります!

オペレーション

 戦略やそれを実現する資金・人があっても、商品やサービスを提供するための機器やプロセス、仕組みが管理されていないと機会損失に繋がりかねません。

そこでオペレーションが必要となります。

特に代表的なものとしては、商品が消費者に渡るまでの生産・流通プロセスを最適化するサプライチェーンマネジメント(SCM)があります。

経営学部にいると必ず学ぶ「トヨタ生産システム」も優れたオペレーションの代表例ですが、こちらはまた別で解説します!

経営学部って何を学ぶ?

ここまで「経営学」とはについて書いてきましたが、経営学部では何を学ぶか?実体験ベースで話します。(大学バレるな...って思いましたが、ええい、どうにでもなれ!!)

経営学部といっても1年から4年までガッツリ経営を学ぶわけではありません。
1~2年は教養科目をメインに、3~4年で経営関連の講義をメインに受けることになります。

経営学部で学ぶこと 1~2年: 教養、経営学の基礎  (経済学、簿記、企業の成り立ち・歴史)
3~4年: 経営学の中でも細かい講義(ベンチャー企業、各国の経営事情、国際マーケティングなど)

これらをみて分かる通り、経営学部では数学をほとんど使いません! (簿記は電卓を使うので算数レベルです)

あ、経済学部はバリバリ使うので要注意です!

社会人になって経営学は活かせる?

経営学は社会人になったら活かせる学問なのでしょうか?

答えは「Yes! だけど経営学部で学ぶ必要はないよ」です。

 

まずはYesについて

経営学部にいる以上、ものすごい数の企業の事例を研究することになります。なので、他の学部の人よりも企業のニュースや活動に敏感になるんですよね

若いうちから企業研究を通して、成功/失敗の原因となったか?と思考を巡らせるのは社会人になる前のいいトレーニングになると思います!

 

ではなぜ経営学部である必要がないのか?


2chを作ったひろゆきさんが「文系で学べるようなことは大体本でも学べます」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。

いい本たくさんあるのでね、、、

また、経営学で学んだことを仕事に生かそうとするには、組織のそれなりのポジションにいることが求められます。。。

なので社会人1年目で同期と差をつけたい! という理由から経営学を学ぶなら、資料作成・PCの使い方、ロジカルシンキングやコミュニケーションスキルを磨いたほうがいいでしょう!

 

経営学の落とし穴

せっかくなので、経営学の限界・デメリットも紹介します

経営学部には

あの企業ホントにイケてないよな、、
俺だったら、もっとニッチな市場を狙うのに...

みたいな奴らがいますが、、

経営学は万能ではありません!!

所詮は学問ですからね笑
皮肉にも教授で社員として働いたことのある人はほとんどいないです💦

あくまで経営学を基礎知識として持った上で、その会社の資源をどう活かせば利益を最大化できるかを考えることが大事だと思います。

また、経営学で教えていることは過去の成功事例に過ぎないなので、必ず正解を導き出せるものでは決してありません。

そして何より、デジタルの領域を教えられる教授はほとんどいません。

特にマーケティングの領域はデジタル分野の発達により手法が日々増えていますが、学問が追いついていないと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は経営学がどのような学問で、どのような分野に分かれるかを中心に解説しました!

後半は経営学の批判をしましたが(笑)、素晴らしい学問だと思っています!

この記事をきっかけに経営学を学びたいという大学生・社会人が増えたら嬉しい限りです。(できるだけ面白く学べるような記事を増やしていきます!)

この記事は以下の書籍を参考にしました↓

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