みなさん、こんにちは!
今回はコロナに対する杜撰な対応で世間を賑わせている
ブラジル大統領のボルソナロ氏について解説していきたいと思います!
目次
はじめに
日本のテレビでこんなにもブラジルの大統領が取り上げられることは、なかなかないですよね。
後ほど紹介しますが、ボルソナロ氏は
コロナの対策を特に打たず、経済を優先していることから世界的に批判を浴びています。
ただ、こういう非難があるときに考えないといけないのは
その背景です
「なんで、こんな人が選ばれたのだろう?」
「なんで、そこまでして経済を優先したがるのだろう?」
誰だって何かしらの「善」の元に行動しています。
一部の情報を切り取って
コロナの対策をしていない =「悪」という考え方は良くないと思うんですよね。。
調べようと思ったきっかけは、
7月10日のバイキングでの東国原さんのコメント。
この方は大統領になる資質の方じゃないですからね、そもそも。2018年たまたまなったんですよ。
え、、、何だそれ
これは、調べてみなくては! ということで
ボルソナロ大統領の人物像、そして当選した理由についてみていきましょう
ボルソナロ氏のコロナ対応
ボルソナロ氏の発言について知らない方もいると思うので、これまでどのような対応を取ってきたか紹介していきます!
まずは発言です。コロナに対して
「感染しても心配ない」
「ちょっとした風邪やインフル」
などの発言をしてきました。
結果はというと8日時点で
-感染者が162万人以上
-死者が6万5000人以上
どちらもアメリカに次いで世界2位の被害となっています。(アメリカは人口が多いのを考慮するとかなりやばい)
それでも、ロックダウンが経済に与える打撃を危惧しているボルソナロ大統領は、各州知事に規制の緩和を呼びかけています。
この時点で批判されて当たり前な気がしますが、さらに火に油を注ぐことになったのが、ボルソナロ自信のコロナ感染。
今月7日に検査で陽性と判明した大統領は、報道陣の前でマスクを外したり、効き目のないと言われている抗マラリア薬を飲んでる姿をみせ、症状が良くなったといったり。。。
ただでさえ批判が尽きない方なのですが、直近のコロナ対応だけ見てもツッコミどころが満載ですよね。
ボルソナロ大統領とは、どんな人物?
コロナ関連のニュースで日本のメディアへの露出が多くなったボルソナロ大統領ですが、そもそもどのような人物なのでしょうか?
呼び名は「ブラジルのトランプ」?
ボルソナロ大統領は「ブラジルのトランプ」や「熱帯のトランプ」と呼ばれることがあります。
その理由は、政権支配を目標とすること、人種差別発言が多いことにあります。
(効かない薬を飲んで治ったと公言するあたりも似てますが笑)
トランプ大統領もボルソナロ大統領が当選したときに祝福のツイートをしているようで、両者の関係は良好なようですね。
略歴
2019年1月1日にブラジルの第38代大統領に就任したボルソナロ氏は
1955年生まれ、現在65歳!
かなり若く見える気がしますね!
彼は22歳でリオ・デ・ジャネイロの陸軍学校を卒業。31歳の時に雑誌に軍人の低賃金を批判する記事を書き、軍倫理規則を違反したことから逮捕されます。
ボルソナロ氏の破天荒ぶりが早くも伺えますね笑
そして35歳のときにリオ・デ・ジャネイロの連邦議員に当選したことを機に政界入りします。
その後、リオ・デ・ジャネイロ州の下院議員として約46万票を獲得しますが、下院議長選には3回立候補して、いずれも落選。
なかなか、リーダーにはなれなかったようですね。
それでは、なぜ何回も下院議長選で落選した彼が国の大統領に上り詰めることができたのでしょうか??
ブラジル大統領になれた理由とは?
ここからが本題、
なぜこんな無茶苦茶な人が大統領になれたのでしょうか?
理由は大きく3つあります。
1.「与党じゃない方を選んだ」
2. 「治安の回復」
3. 「経済優先」です。
与党じゃない方を選んだ
ブラジルの政治を理解する上で政党の説明をしなければいけません。
できるだけ簡潔に説明しますね!
ブラジルには、大きく分けて
労働者党(PT)と社会民主党(PSDB)の2つの政党があります。
現在の大統領ボルソナロ氏がいるのは社会自由党(PSL)という弱小政党なのですが、これまで政権を握っていたのはPTでした。
特にボルソナロ大統領の3つ前の大統領 : ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバが
先頭に立っていた2000年代には著しい経済成長を成し遂げます。
中学校とかで経済発展を遂げている国(Brics)の1つとしても習いましたね。
(Brics : B = ブラジル, R = ロシア, I = インド, C = 中国, S = 南アフリカ)
ってことで、この時はPTの支持率も高く、国民の生活水準もよくなっていました。
ただ、ルラ氏とその後継者であり初の女性大統領のジルマ・ルセフの汚職が見つかり状況は一変。
PTの印象がどんどん悪くなっていきます。
しかも、ルセフ大統領の政治は素人レベルと揶揄されるほどで、ブラジル経済はめちゃくちゃになりました。(まさかの支持率2%)
次第に、
"このままPTに任せちゃいけない" と世論は傾きました。
対して、ボルソナロ大統領は、経済成長を推進、汚職も一切ない。
"学はないけどこの人なら現行の政治を変えてくれるのではないか"
という希望を国民は持ち、迷った挙句、ボルソナロ氏に表が集まったのです。
なんだか安倍政権に疑問を呈す山本太郎氏みたいな構図ですよね。。
治安の回復
南米の治安が悪いことは多くの方が知っているかと思います。
UN Office on Drugs and Crime's International Homicide Statistics databaseによると2017年の人口10万人あたりの殺人事件数は、アメリカが5件に対し、ブラジルは30件近く、世界で12番目に多い国でした。
ボルソナロ大統領はこの状況に対し、
・責任能力を14歳に引き下げる
・銃の所持の自由化
の二つを積極的に唱えています。
犯罪が増えている国民からすると、元軍人の大統領となると過激な発言を繰り返してても頼もしい存在に感じてしまうかもしれませんね。
経済優先
ボルソナロ大統領といえば、その経済優先の徹底ぶりですよね。
彼の目指しているは市場自由主義、いわゆる「小さい政府」です。国の事業にできるだけ政府が介入せず、民間企業に任せますって状態ですね
まあ、国民からすると汚職が度々あったので、
「政府なんて信頼できるか!」って思いますよね笑
また、月収が1万円程度の約2000万人を対象に、希望者がスマートフォンに名前や納税者番号などを入力するだけで、政府から毎月、助成金を受け取れるなどの経済政策も行っています。
コロナを風邪呼ばわりしている一方で、こういた経済政策をしっかりと打っているんですね (日本とは違って...)
まとめ
いかがだったでしょうか?
その過激さから批判が多いボルソナロ大統領ですが、これまでのブラジルの政治や国民のことを思うと、まだ希望のもてるボルソナロ大統領を選んだ理由にも頷ける気がしますね。
ただ、死者が6万人を超えているのも事実ですし、今後このままの姿勢を続けていけるのか、気になるところですね!
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